下肢静脈瘤について

血のかたまりが心臓や脳に飛んで死んでしまうことがあると聞きましたが本当ですか?
・ それは深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)のことです。ただし、心臓や脳に血のかたまりが飛ぶのではなく、足の深いところにある静脈に血のかたまり(血栓)ができ、足の運動によって静脈の中を移動して肺の血管に詰まってしまう病気です。そのため息が苦しくなったり、最悪の場合は死亡することもあります。
・ 下肢静脈瘤は深部静脈血栓症と直接的な関係はなく、静脈瘤だからといって特別に深部静脈血栓症になりやすいというわけではありません。
下肢静脈瘤になると、どんな症状が出てくるのですか?
▪ 足にコブがある
▪ 足の血管が浮き出している
▪ 夕方になると、あしがむくむ
▪ 足がしびれる
▪ 足が疲れやすい
▪ 足がつる
▪ 見た目には、ふくらはぎの内がわや、太ももにボコボコっとした血管が出たり、太ももや膝の裏側、ふくらはぎに、青黒く網の目の形や赤や青のクモの巣状に細く広がります。
下肢静脈瘤は、そのうち治りますか?
▪ いいえ。残念ですが、下肢静脈瘤は自然に治りません。ゆっくりと進行し、血栓(血のかたまり)によって炎症を起こしたり、皮膚の色が黒ずんだり、潰瘍化して皮膚に穴があき、出血することもあります。
▪ 下肢静脈瘤に限らず、病気は早期発見・早期治療が最も大切です。少しでも気になる症状があったら、ためらわずに専門医に診てもらった方がよいでしょう。
弾性ストッキングで治りませんか?
▪ 弾性ストッキングは、足の「重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、あしがつる」などの症状を緩和する上で、とても有効で安全な治療方法です。 しかしストッキングを毎日着用し続けても、下肢静脈瘤が治っていくわけではありません。
下肢静脈瘤を放置するとどうなりますか?
▪ 下肢静脈瘤は命に関わるような深刻な病気ではありません。「下肢の切断」や「血栓が脳や肺に飛ぶ」ことは、きわめて稀ですので過度な心配は不要です。
▪ 下肢静脈瘤があることは分かっていても、痛くもかゆくもなく、そのまま放っている人も多く、そのような場合、大きなトラブルにつながることも少ないと考えられます。
▪ ただし、下肢静脈瘤による症状(下肢が重い、だるい、疲れやすい、むくみやすい、こむら返りが頻繁にありつらい)がある人は、下肢静脈瘤を治すと、下肢が軽くなって、楽になります。
▪ また、「下肢静脈瘤をこじらせてしまった状態の人」(血栓性静脈炎、うっ滞性皮膚炎、うっ滞性皮膚潰瘍など)は、下肢静脈瘤のカテーテル治療を受けることによりそれらの症状は劇的に改善します。

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どんな人が発症しやすいのでしょうか?
▪ 40代以降の女性
▪ 両親に静脈瘤(足にコブがあった)があった
▪ 妊娠・出産を経験している
▪ 長時間の立ち仕事をしてきた(畑仕事、工場、主婦、看護師、教師など)
手や腕の血管も静脈瘤になりますか?
▪ 40代以降の女性
▪ 手の静脈は静脈瘤にはなりません。手や腕の血管が全体的に太く目立つのは病気ではありません。生まれつきか、あるいは年をとって皮膚のはりがなくなったために血管が目立つようになったためです。

治療について

どのような治療がありますか?
▪ 下肢静脈瘤の治療にはおもに次の4つがあります。
1. 弾性ストッキングによる圧迫治療
2. 血管に注射する硬化療法
3. 血管を引き抜く手術療法
4. カテーテル治療
下肢静脈瘤の手術では入院が必要でしょうか?
▪ 1~2時間の治療で歩いて帰れる日帰り治療です。入院の必要はありません。
なぜ入院が必要ないのですか?
▪ TLA麻酔という低い濃度の麻酔薬で痛みを消す特殊な方法でカテーテル治療を行っています。
▪ 局所麻酔なので意識は保たれており、手術直後にそのまま歩いて家に歩いて帰れます。
▪ 長時間効果が続くので手術後に歩いても痛くありません。
カテーテルで血管を閉じてしまっても大丈夫ですか?
▪ 足の血液の約90%は「深部静脈」(筋肉の中を通る奥深い場所にある静脈)を通って心臓に戻ります。カテーテル治療を行う部分は、「表在静脈」と言われ、「脇道の血管」あるいは「予備の静脈通路」です。 深部静脈が働いていれば、脇道部分は無くても大丈夫です。
▪ 下肢静脈瘤になってしまっている人は、表在静脈が働いていません。 このため、カテーテルでその部分を閉じてしまっても大丈夫です。
▪ 治療によって下肢全体の血液循環が良くなります。
治療に必要な期間と費用は?
▪ カテーテル治療後は、そのまま帰宅していただきますので、手術は片足の一か所で約10〜20分です。治療後は経過観察の診察が数回となります。
▪ 費用についてはこちらのページ(http://shizuoka.clinic-varix.com/medical/price/)をご覧ください。
一日で治療を終わらせることはできますか?
▪ はい。硬化療法の方は後日予約での治療となりますが一日の治療で終わります。
▪ カテーテル治療の方は診察当日、血液検査があります。採血の結果が出てから治療を行います。治療は一日で終わることがほとんどですが、複数回になる場合もあります。
手術は痛くないですか?
▪ 治療は局所麻酔で行います。このため、麻酔の注射時の痛みはありますが、カテーテルの痛みは全くと言っていいほどありません。
▪ 患者さんの不安や緊張を和らげるため、胃カメラで使う静脈麻酔(鎮静剤)の点滴も併用しており、ウトウトした状態で治療を受けていただいています。
高齢ですが治療はできますか?
▪ 寝たきりでなく、ご自分で歩いて病院にくることができる方でしたら、何歳でも治療することができます。当院での最高齢は92歳です。50〜80代の方の治療を多く行っています。
妊娠中ですが治療はできますか?
▪ 残念ながら妊娠中は積極的な治療はできません。弾性ストッキングを着用していただくことになります。
▪ 出産が終わると、下肢静脈瘤は徐々によくなりますが、完全には治りません。
▪ 出産後、授乳の必要がなくなってから診察を受けて、超音波検査を行って治療方針を決めることが多いです。
治療をしたらいいか迷っています。わたしはどうしたらいいですか?
▪ 下肢静脈瘤は基本的には命にかかわらない病気なので、治療をうけるかどうか、どの治療をいつ受けるかは患者さん次第です。
▪ 長年病気に悩んで外来に来られる方が多いので、この際思いきってきれいに治したいという方も多いですし、病気のことがよくわかって安心したからとりあえず様子を見たいという方もおられます。
▪ ただし、足に潰瘍ができているか、過去にできたことがある方、皮膚に色が付いたり固くなっている方は、できれば治療を受けた方がよいと思います。またお仕事が立ち仕事で、これからも長い間その仕事を続ける予定の方も治療を受けることをお勧めします。
治療をしてもすぐに再発すると聞いたのですが本当ですか?
▪ 正しい治療をすればすぐに再発することはありません。
▪ 下肢静脈瘤は体質的な病気ですので、治療を行ってから10-15年たつと10-20%程度再発することがあります。特に、40歳未満で治療が必要になった方や、極端な立ち仕事の方は再発の危険性が高くなります。しかし、再発するまでには長い時間がかかりますし、その間は下肢静脈瘤によって悩まなくてよくなります。
▪ 再発する可能性があるから治療をしないのではなく、もし再発をしても再び治療が可能です。

術後について

仕事は何日目から可能ですか?
▪ 事務仕事であれば手術翌日から仕事は可能です。足に負荷がかかる場合は2週間から1ヶ月は制限していただいています。
シャワーはいつから入れますか?
▪ 術後翌日からシャワー可能です。入浴は術後3日後から可能です。
術後どのくらい通院が必要ですか?
▪ 経過によって異なりますが、術後翌日、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、1年後の診察となることが多いです。

弾性ストッキングについて

医療用弾性ストッキングとはなんですか?
▪ いわゆる着圧ストッキングのことです。ストッキングの圧迫により血行を促進させ、静脈瘤を予防します。カテーテル治療のあと、焼灼した静脈に血液が流れ込み再発しないように治療後1ヶ月間の着用をお願いしています。
▪ 当クリニックでは男性の方にも抵抗なく着用いただけるよう、黒色の弾性ストッキングもご用意しています。
保険が効きますか?
▪ 静脈瘤の方は保険適応外となります。
▪ 子宮頸がんや子宮体癌、卵巣癌などで鼠径部リンパ節郭清を行っている場合には保険が適応されます。それ以外の方は適応外となります。
ストッキングの販売や指示書は書いてもらえますか?
▪ はい。メディ、リムフィックス、ジョブストの取り扱いがあります。指示書も作成いたします。
マッサージしても大丈夫ですか?
▪ はい。治療のあと1ヶ月してからであれば大丈夫です。治療したところが硬くなっている場合は避けたほうがいいです。

診察について

着替えは必要ですか?
▪ はい。下着の上から紙ショーツを着用してもらいます。服装も特に制限ありません。
必要な持ち物はありますか?
▪ 健康保険証とお薬手帳をご準備ください。
どのような検査をしますか?
▪ 超音波検査
▪ サーモグラフィー(体表温度を測定)
▪ 採血(必要に応じて)
最初の診察時間はどのくらいですか?
▪ 20〜30分くらいかけて診察をいたします。

料金・支払いについて

手術費用はいくらですか?
こちらのページ(http://shizuoka.clinic-varix.com/medical/price/)をご覧ください。
保険で手術ができますか?
▪ はい。ほとんどの治療が保険適応となりますが、一部自費診療となりますのでお電話で御確認ください。
クレジットカードは使えますか?
▪ はい、各種クレジットカードがご利用いただけますが一部使えない場合がありますので、直接お電話で御確認ください。
医療費控除の対象になりますか?
▪ 保険診療の部分は医療費控除の対象になります。
生命保険の「日帰り入院」に加入しているが、診断書に日帰り入院と記入することはできますか?
▪ できません。当院では入院施設ではありません。

予約・キャンセルについて

予約なしで直接クリニックに行っても診察できますか?
▪ 待ち時間を少なくするために、予約制としています。
▪ 予約なしでのご来院は、待ち時間が生じる場合がございます。診察予定が一杯の場合は、後日改めての診察とさせていただく場合もございますので、あらかじめご了承ください。
紹介状は必要ですか?
▪ 紹介状は必須ではありませんが、お持ち頂けると過去の治療歴が詳細に把握できるため治療方針が立てやすくなります。
提携している駐車場はありますか?
▪ 申し訳ありませんが、提携している駐車場はありません。当院1階に「しまのパーキング」がありますのでそちらをご案内させていただいています。

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形成外科としての診察も可能ですか?
▪ 足の診察については可能です。ウオノメやタコ、巻き爪の処置などはできかねますのでご了承ください。
予約をしていて行けなくなった場合はキャンセルできますか?
▪ 当日のキャンセルは他の患者さんの迷惑になりますので、ご遠慮ください。
▪ 行けなくなった場合は、できるだけ早くご連絡ください。
セミナーやカウンセリングの内容は?
▪ あまり多いと個別にお話しできなくなってしまうので、先着限定10名までの患者さんにスライドを使って下肢静脈瘤について30分ほどの説明をします。そのあと皆さんからの質問に答えていきます。
▪ 遠方の方やお友達と一緒に来られる方に多くみられるのが、終了後に診察を希望される場合です。その場合はあらかじめ電話で予約していただければ、終了後にそのまま診察が可能です。

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